備忘のためにメモ。
〔・・・前略・・・〕ここで重要なのは、幽霊に女が多いという場合、実際に出現したという「事柄の叙述」ではなく、絵画や歌舞伎の舞台などの「目に見える姿」に限定された問題だという点である。従って、このような問いを改める必要がある。すなわち、「幽霊画や歌舞伎の幽霊は、なぜ女として描かれることが多いのか」と。「幽霊に女が多い」のではなく「女の幽霊が描かれることが多い」だけなのである。〔・・・後略・・・〕
至言。
この文章は近刊最終章のレジュメになっているらしい*1。刊行を心待ちにしたい。