2013-01-01から1年間の記事一覧

【暫定】辞書に見えたる「妖怪」――各種国語辞典における「妖怪」の用例とそれ以外

■各種国語辞典等の「妖怪」の定義 ――辞書に見えたる「妖怪」。 吉川観方の有名な著書*1にあやかって大仰な見出しをつけてしまったけども、要はすでに言及されていることの事実確認だ。 何か珍しい妖怪の報告でもなければ、ネットでもたびたび話題になる「妖…

妖怪系展覧会カタログリスト

以下は、主要な妖怪系展覧会に際して刊行された展覧会カタログの私的なリストである。 以前から更新している展覧会リストを元に作成している。 主に展覧会タイトルに妖怪・怪異・怪談系のワード(妖怪、おばけ、化け物、怪異、怪談、幽霊、モノノケ、魑魅魍…

東京ラピュタ構想 実現しなかったバブル期の都市計画

たまの更新。東京ラピュタ構想について書く。 昨日の「バルス」の記録がでました。ツイート数のピークは主人公が「バルス」と発したのとほぼ同じタイミングで日本時間の午後11時21分50秒、ツイート数は143,199TPSで、これまでの最高である今年の「あけおめ」…

怪獣系展覧会についての覚え書

怪獣不在の時代のためのちょっとしたメモ。 ・ウルトラマンと世界のモンスター―成田亨の世界― 日本の鬼の交流博物館 1994.04.26-1994.05.08 ・怪獣ミュージアム/開田裕治の世界 KAIJU〜ガンダム 川崎市市民ミュージアム 1997.07.19-1997.08.31 ・高山良策の…

つぶやきメモ

"日本の妖怪は怖くない"言説の一因に、展覧会を開催する美術館博物館的にそのほうが集客面で都合がよいから、ということは多かれ少なかれあるのではないか、と邪悪な思考をする。— もりたねこさん (@morita11) 2013年2月4日90年代以降の妖怪系展覧会の端緒と…

「俘虜妖怪ニ恐ル」『明治37・8年 松山水曜会記事』

俘虜妖怪ニ恐ル 小笠原通訳 大林寺収容所ノ二号室ノ天井板風モナキ折ソート奪ハレタルニ俘虜ハ之ヲ不審ガリ薄気味悪ク思ヒ居タリ自分ハ其元ヘ首ヲ入レテ中ヲ窺ヒ見タルモ何分薄闇キ為メ様子ハ更々分カラス元ノ如ク直シ置キタルニ其翌朝又一枚奪ハレ居ル故俘…

伊東忠太「幽霊」(「今昔小話」より)

Twitterなど見てると世にはさまざまなジャンル・レベルで妖怪に関心のある人々がいるものだなあとあらためて思ったりする。 妖怪好き界隈においては妖怪建築家として知られる伊東忠太(1867‐1954)には「妖怪研究」という文章があり、青空文庫でも読める。 …